こんにちは、二級建築士のトミーです。
これから二級建築士の受験勉強を始めようという方にとってテキスト選び、問題集選びは悩むところです。
そもそも独学で行くか、資格学校に行くかを悩む方もいるでしょう。
ただ、二級建築士は独学でも受かります!受かった私が言うのだから・・・・・
今回は、そんな私が二級建築士を一発合格した際、学科試験対策で使用したテキスト、問題集と法令集を紹介します。
【二級建築士】使用したテキストはコレ!!
私が使用したテキスト
スランダード 二級建築士 建築資格試験研究会 編著
私は独学で資格試験の勉強をする際のテキスト選びには決めていることがあります。
- 内容が細か過ぎず、最後まで読み切れること
- ボリュームが大き過ぎないこと
- コンパクトで持ち運びやすいこと
テキストは読み切ってこそです。
そして、繰り返し読むことにもなるので、あまりにない湯が細かくボリュームが多いと読むだけに時間を費やし、次に進めなくなってしまうので、程々のものが良いです。
そのため、あまり分厚いものや分冊になっているものは、基本から応用・・・・更には、稀にしか出題されない事やもしかしたら出るかも知れないようない内容まで記載されていて、どこまで覚えないといけないんだ!ということになりかねません。
テキストでは基本的な事項を学び、過去問で知識の肉付けをしていくことになります。
このテキストの記載事項はかなり絞り込まれています。
それだけに、過去問から得た知識をテキストに書き足していき自分だけのものにするのがベストです。
二級建築士の試験は100点を目指す必要も取る必要もありません。
勉強を続け、合格ライン(通常は60%程度)をクリアできれば良いのです。
二級建築士の学科試験の合格ラインを確認
ここで、実際に過去の合格ラインを確認してみましょう。
学科Ⅰ 建築計画 | 学科Ⅱ 法規 | 学科Ⅲ 構造 | 学科Ⅳ 施工 | 総得点 | |
---|---|---|---|---|---|
満点 | 25 | 25 | 25 | 25 | 100 |
R5基準点 | 13 | 13 | 13 | 13 | 60 |
R4基準点 | 13 | 14 | 14 | 13 | 60 |
R3基準点 | 14 | 13 | 13 | 13 | 60 |
R2基準点 | 13 | 13 | 13 | 13 | 60 |
R元基準点 | 13 | 13 | 13 | 13 | 60 |
基準点は、総合得点で60%以上、各科目でも60%を取れれば合格ラインに達することができます。
ちなみに私が合格したときの自己採点は・・・
R元年 | 21 | 16 | 14 | 14 | 65 |
このテキストを使った結果が、総合得点で65%と、合格ラインに達することができました。
と言っても、これはテキストだけのおかげではありません。
もう一つ、重要なのは「過去問集」になります。
【二級建築士】使用した問題集はコレがイチオシ!!
次に試験対策には、より重要な過去問集について紹介します。
私が使用した問題集
2級建築士試験学科 厳選問題集500+100 総合資格学院
私が過去問集選びの際に条件としていることは、
①分野別であること
②問題を解く時に解答、解説が見えないこと
③複数回、回せる分量であること
ひとつずつ説明していきます。
①分野別であること
二級建築士の過去問集には、年度別のものと分野別のものがあります。
私は、問題を解いていく際に年度ごとに解いていくというやり方はしません。
分野別、同系統の問題を繰り返し解くことで知識の定着を諮ろうとしています。
従って、学科別であることは勿論、その中でも同系統の問題を順番にまとめられた分野別過去問集が適していることになります。
私の中では、建築士の問題集などでは二大巨頭と勝手に思っている「資格総合学院」と「日建学院」、解説を読み比べても大差はないように感じましたが、持ち運びやすさを考えA5版の「資格総合学院」のものを選びました。
②問題を解く時に解答、解説が見えないこと
「初めて問題集を解くのに、いきなり問題を見ても解けないのなら解説から読もう」と言う事を時々耳にしますが、私はその方法は反対です。
試験本番で目にする問題は、基本的には初見です。
過去問集を解く際もせっかく初見の問題を体験できるのに、それをいきなり解説から見てしまってはもったいないです。
原則、受験には条件がある試験のため、初めて問題を読んで全く分からなということはないと思いますが、私のように学校を卒業してから時間が立っている方や試験に不慣れな方は、受験勉強を初めて直ぐ時は、問題を読んでも分からに事はあると思います。それでもやはり、考えることが大事だと思います。
また、問題を解くにあたり、私は最初に答えが目に入ってしまうと、この「考える」ができなくなってしまう弱い人間なんです。
そのため、答えや解説が目に入らずに問題を読み考えることができるように構成された問題集が必要になるのです。
その点、この問題集は一部の問題では問題と解答が同じページに書かれていることろもありますが、目隠し用のシートを用意しておけば解答、解説を隠しながら問題を解くことができます。
問題集によっては問題がひとまとめで、解答が別でまとめて記載されていて一つの解答、解説の後に直ぐに次の回答が記載されていて、解説をよもうとすると次の問題の解答や解説まで目に入ってしまうものもあります。
例えば、年度別の問題集がこれに当たります。
これらは、更に、年度別のため、同じ分野の問題を続けて解くのには非常に使いにくいものと感じますので、その点でも、①でも挙げた様に分野別の問題集が良いと思います。
③複数回、回せる分量であること
過去問はひと口10年分と言われますが、二級建築士の試験には本当に10年分が必要なのでしょうか?
残念ながら、私の知る限り市販の問題集でそれを満たすものはありません。
しかし、私はこの市販の問題集で十分だと思っています。
実際、勉強している間は不安になることもありましたが、実際にこの問題集だけで合格できました。
予想問題集のような沢山の種類の新しい問題を解くよりも過去問を繰り返し解き、潰していくことが最も良い勉強法だと考えています。
資格学校に通う人は10年分に相当する問題量をこなしているようですが、残念ながら合格率は100%ではありません。
大事なのは、いかに問題集を一冊、ひと通りやりきるかです。
そしてさらに一回ではなく、二回・・・三回と回すことで知識も定着していきます。
市販の問題集の問題数で不安になっても、別の問題集に手を出すのではなく同じ問題集をさらにもう一回やる方が間違いなく力が付くでしょう。
私がそうであったように仕事をしながら・・・・・という方も多いと思いますので、10年分!と量を増やすよりも、絞り込まれた問題集をより多く繰り返すことを優先しましょう。
【二級建築士】試験本番にも使用する法令集 はコレ!
続いてもうひとつ、試験に持ち込むこととなる法令集について紹介します。
私の使用した法令集
建築関係法令集 法令編 総合資格学院
法令集もいくつかの種類が販売されていますが、前提として試験に持ち込めるものである必要があります。
そして主要資格学校が出しているものであればその構成などは受験対策されていて、インデックスや線引のガイドが付いているものが揃っています。
私は上記のものを使用しましたが、必ずしも総合資格学院のものでなくても、法令集に関してはこれら資格学校のものの中から自分にあったものを選ぶのも良いかも知れません。
特徴を比較
建築関連法令集 | 建築寒冷法令集S | 基本建築基準法 関連法令集 (オレンジ本) | 建築基準関係 法令集 | |
---|---|---|---|---|
受験校 | 総合資格学院 | 日建学院 建築資料研究社 | TAC | |
サイズ | ||||
B5判 | A5判 | A5判 | B5判 | |
インデックス シール | 付属 | 付属 | 付属 | |
ラインの引き方 ・インデックス の貼り方 | ハガキで請求 | ハガキで請求 | ホームページ で公開 | |
特徴 | サイズ大 横書き二段 | コンパクトサイズ 横書き二段 | コンパクトサイズ 二色刷り | 二分冊 二色刷り サイズ大 |
発行元はもはどれも資格学校なので、それぞれ受験対策を意識した構成になっています。
A5判に比べてB5判はサイズが大きいため文字もある程度大きく1ページあたりの情報量も多くなっているため使いやすいと思います。
また、二色刷りのものもありますが、正直線引をして重要箇所は自身で強調していくことになるので、法令集を選ぶ上でそれほど重要な要素ではないと感じます。
また、試験準備で重要なインデックスとライン引きについてはその資料などをハガキを出して請求する必要があります。ただ、独学者にとってはコレがネックとなります。
ハガキを出したときから資格学校の営業が始まります。
コレが苦手という方は、その必要がないTACのものがよいかも知れませんが、気にならないという方はやはり総合資格学院のB5判のものがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここまで私が二級建築士の試験対策、試験で使用したテキスト、過去問集及び法令集を紹介してきました。
これらが全ての人に合うとは限りませんが、私が実際に使用して一発合格することができたものになります。
実際にどれだけ良いテキストを手にしても読まなければ意味がありません。
テキストは一回読めば終わりというものではなく、何回も繰り返し読み、テキストに書かれていることだけではなく、過去問から得た知識や苦手な項目のチェックや補足を自身で書き足すことで、自分だけの「辞書」にすることも大切です。
問題集も一回解けば終わりではなく繰り返し解くことで自身の力になり、合格へと近づくのです。
そして、法令集も過去問を繰り返し解くことで何回も引き直し慣れることで力が付いていくものです。
この記事を参考に、少しでも皆さんの合格の助けにしていただければ幸いです。